重厚謹厳で一指も軽々しく動かさないという風がありながら、日常は至極平民的で如才なく、
新聞記者などにもあのくらい快く会ってくれる人は、ちょっとありますまい。
新聞記者としての収入をあてにせずともよい豪家の長男坊のことだから、どこの家でも彼はちやほやされた。
縞の背広を着たK君はもとは奉天の特派員、——今は本社詰めの
新聞記者だった。
ただ
新聞記者の業に在る者潜心校閲の暇なく、新聞紙を切り抜きたるままこれを植字に付したるは醜を掩うあたわざるゆえんなり。
「それだから軍隊が必要だとは云えますまい」
新聞記者は云った。
秘密の上にも秘密にやった事だったが、
新聞記者にかゝっちゃ敵わない、すぐ嗅ぎつけられて終った。
議員、
新聞記者としての兆民先生も、亦世間其匹を見出すことも出来るであろう。
斯ういふ事を語るには自ら順序があるであらうが、私は
新聞記者であつて、忙中一轉氣のつもりで斯樣なものを書くのであるから、組織立つた記述は出來ないかもしれない。