然し、その余白にもう一つの
日課を書入れることが出来る。
そんな私だから、それが
日課ときまれば毎日定刻の出勤は苦になるどころか、身体にもよろしかろう」
ただ野田山の墳墓を掃いて、母上と呼びながら土に縋りて泣き伏すをば、此上無き娯楽として、お通は
日課の如く参詣せり。
午前中は散歩と読書、午後は一定時間の午睡をとると、また読書と散歩、夕食後は、きまつて、階下のポーチで好みのレコードを聴くのが
日課であつた。
並木 僕は此の頃、街を歩いてゐても、これと云つて眼を楽しませるやうなものにぶつからないが、此処へ上つて見ることだけは、殆ど
日課のやうにしてゐる。
彼女達は、鶏卵の黄味を吸はうとするかのやうに、太陽を吸はうと与へられた
日課をしてゐた。
ショーバイ柄もあったが、空襲のたび、まだ燃えている焼跡を歩きまわるのがあのころの私の
日課のようなものであった。
この月の
日課なる馬太伝の中には神の王国に就きて重要なる教へ多くあり。
それからして彼等の
日課も自然と廃せられることになり、間もなく、彼等の哀しき離散の日が来てゐたのであつた。
日光浴をするとき私の傍らに彼らを見るのは私の
日課のようになってしまっていた。