發見後十五分位ノ後ニハ遙ニ南々西ノ方向(附圖ニヨルト、吾妻橋西詰ノ方ラシイ)ニ前ヨリモ高ク上空迄暗雲中ニ象鼻状(見取圖略)ノ白氣ガ搖レナガラ立
昇ルヲ見タ。
あいにくなことに御年配の華族や大金満家には御近づきの光栄を得ず、三木
昇という映画俳優と友達になった。
家康に卑屈なほどのお世辞を使ひ、北条の悪意のこもつた背信に平然三年間も人事のやうに柳に風、すべては
昇運の勢である。
かつて、彼の叔父に、ある芸人があったが、六十七歳にして、若いものと一所に四国に遊んで、負けない気で、鉄枴ヶ峰へ押
昇って、煩って、どっと寝た。
秋の晴れた夜、私は星と語りによく家の屋上に
昇つて行く。
小川
昇氏は暗がりにばかりゐるので、よく見えなかつた。
すると何時か火鉢の中から、薄い煙が立ち
昇つてゐる。
あけ方の半透明な光にあふれた空にも、青ざめた金いろの日輪が、さし
昇つた。
仕事は放擲らかして、机の上に肘を突き兩掌でぢくり/\と鈍痛を覺える頭を揉んでゐると、女中がみしり/\梯子段を
昇つて來た。