わたしたちは
明け放した障子の敷居のところに胡坐をかいて、いろいろな世間話をしましたが、突然紳士は真面目な顔をして、
その時、ふと私が
明け放した座敷から、おもてを見ますと、蝎座の星が常よりも鋭く輝いて、はや、西南の空の地平線に近いところへ移って居ました。
障子を隈なく
明け放した座敷に悠々と流れ入つた朝陽の色が疊一ぱいに擴がつて床の大花瓶に插されてあつた眞赤な南天の實が冴え冴えと一粒一粒ひかつた。
そして約三十分間障子を
明け放したままにしておきまして、それからぴたりと締めてしまいます。
それを右手のテーブルの上に置く、廊下への扉は
明け放したまゝで使の男の立つてゐるのが見える。