明敏な読者は、追ひ書きの日附けが確かなれば確かなるだけ、真実とは、ともすれば遠のきがちになつて居る、様々な場合を想ひ起されるであらう。
勇猛にして無欲清浄にして器量大、廉直にして隠すところなく、
明敏にして能く察し、慈恵にして下を育す、好みて忠諫を容るる等、その善き所なり」と云った。
いかな
明敏な人でも、君と僕だけ境遇が違っては、互いに心裏をくまなくあい解するなどいうことはついに不可能事であろうと思うのである。
寶暦の頃當城の主眞田伊豆守幸豐公、齡わづかに十五ながら、才敏に、徳高く、聰
明敏達の聞え高かりける。