二人ともに長い刀を一本打ち込んで、一人はこれ見よがしの唐犬びたいをうららかな日の光に
晒していた。
籠に入れた鮎が腐る恐れがあるとすれば、鮎を出して二枚に割き薄く塩して、河原の石にはり付け日光に
晒して干物とすれば珍味として賞玩するに足りる。
こうして惨めな、みにくい姿を
晒しながら、黒い眼玉ばかりを形見に残して、かれらの白いかげは大江戸の巷から一つ一つ消えて行った。
是れ何人に取っても満足すべき時に死せざれば、死に勝さる耻ありと、現に私は、其死所を得ざりし為めに、気の毒な生恥じを
晒して居る多くの人々を見るのである。
鴨の流れは水音もなく、河原の小石を洗いながら、南に向かって流れていたが、取り忘れられた
晒し布が、二筋三筋河原に残って、白く月光を吸っていた。
私は開け放った窓のなかで半裸体の身体を
晒しながら、そうした内湾のように賑やかな溪の空を眺めている。
しかし斯うやつて首だけ
晒してゐるところは、まつたく獄門だよ。
それを羨まし気に見ながら、同年輩の、見悄らしい装をした、洗
晒しの白手拭を冠つた小娘が、大時計の下に腰掛けてゐる、目のシヨボ/\した婆様の膝に凭れてゐた。