久米と芥川と僕とで、
晩食を共にした後でもあったろうか、湯島天神の境内を通るとき、彼処に出ている一人の易者に冗談半分に見て貰ったのである。
驚愕するものから、且つは興深きことに覚え、
晩食の飯粒わざと残し置きて、窃かに鼠の音づれを待ちわぶる身となりぬ。
われは爾時、
晩食を喫了して戸外に出で、涼を納れて散策す。
晩食せざりしにや、蕎麥屋に飛込むものなどありて、幹部よりもおくれたりしが、それも後の雁やがて先になりて、江戸川を打渡り、市川の町をも過ぐ。
晩食の膳に大いなる鰕上りけるに、兒等いたく喜べり。