それから能書で、弘法大師の
書がよいとか、小野道風の
書がよいというのも、やはりこれも美術品であります。
私はこの
書が日本に紹介されることを望み、山本書店主に勧めてその翻訳を、最も適任と思はれる宮崎嶺雄君に委嘱した次第である。
私はその
書が好きで、切り抜いて置いて熱心に習つたものであつた。
由来一般に中国人は概して
書がうまいといわれているが、私どもが心から感服するというものは、なんといっても王羲之であり、その前後の類品である。
第一此書を見て先づ感ずるのは、この
書が隋書經籍志に、酷似して居る事で、結局佐世の時代に正史で言はゞ、隋
書が最新らしいから、それを眞似たのであらう。
徹頭徹尾純一にして無雑な態度を守り得たことはこの
書が若き人々に広く読まれるに際しての私のひとつの安心である。