ではその死後に受けとる二百円は一体誰の手へ渡るのかと言うと、何でも契約書の文面によれば、「遺族または
本人の指定したるもの」に支払うことになっていました。
本人は口を結んでなんにも云いませんが、その笠の裏に武州川越次郎兵衛と書いてありました。
殊にその
本人の英善がゆうべから戻って来ないのであるから、諸人はいよいよこの奇怪な出来事を信ずるよりほかはなかった。
ともかくも引っ返して
本人たちの家をたずねてみようと思って、まず手近の庄五郎の門をたたいたのであった。
本人に逢いませんけれども、たしかに
本人の直筆に相違ございませんから、姉も安心して帰ったのでございます。
本人は勿論、その親類どもがうろたえて騒ぐのも無理はなかった。
それも本当に美しくなれるならまだしもであるが、手術後の結果を見るとたいがい徹宵泣きあかしたあとのような眼になつてしかも
本人は得意でいるから驚く。
お化け師匠——こういう奇怪な綽名を取った
本人は、水木歌女寿と呼ばれる踊りの師匠であった。
あの男がその
本人なんだから、とっくりご覧なせえましよ」
これは手前の愚息で御座います、是非貴樣のお弟子になりたいと
本人の望ですから連て參りましたが、一つ試驗をして見て下さいませんか。