国電、都電にも近く、ドロボー君のアジトとしては日
本有数の好点。
菊池寛、山
本有三、久米正雄、武者小路実篤、久保田万太郎の五人が轡を並べて劇文壇にその才を放つた時代は大正初業から中期にかけてである。
なるほど、山
本有三氏の作品は、単に良心をもつて書かれ、熱情と信念をもつて世に訴へんとするところを訴へてゐるばかりではない。
余談はさておき、果して阪中君は、日
本有数の劇詩人(実は戯曲家)たり得る資格を示したのである。
なぜなら、この一作によつて、大劇作家山
本有三は、忽如として、大小説家たる一面を示し、わが文学史に、貴重な頁を増すこととなつたからである。
仮に山
本有三氏のうちに近松が、谷崎潤一郎氏のうちに南北が、菊池寛氏のうちに黙阿弥があるとする。
あなたは、押しも押されもしない日
本有数の舞台監督です、芸術家です。
私事に亘るやうであるが、僕は、自作発表の機会を演劇新潮に於て与へられたことを、山
本有三氏の好意と倶に感謝してゐる。