たとい手術中に死んでも、この畜生が切り離されたところをお前が見てくれりゃ、俺は
本望だ。
せめてそこを面白いとしてくれるものが今の世の中にあれば、それだけで私は
本望なのである。
おいらはただ、お前の敵を討ってやりさえすりゃ、それだけで
本望なんだ」
彼は、心底から文学を愛し、「文学のために死ねば
本望だ」と考へ、文学とコーヒー以外に快楽の街を求めようとしない男である。
しかしわざわざ尋ねて来ながら、刺も通ぜずに帰るのは、もちろん
本望ではありません。
僕が『形式』のことをいふと、外的、因習と他の人がいふと思ふが、短歌の體に處るのが本來で、短歌として優れて居ればそれが
本望であらねばならぬ。