「染む」の例文

「染む」の書籍での例文

父「まアまア何しろ斯う歇みなしに雪が降つては為方がない、此家の檐下を拝借しようか……エー最う日が暮れたからな、尚ほ一倍北風が身に染むやうだ、坊は寒くはないか。

大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食

三遊亭円朝

そこはかとなく心に染むそら薫もの。

秋の七草に添へて

岡本かの子

日中は梅の香も女の袖も、ほんのりと暖かく、襟巻ではちと逆上せるくらいだけれど、晩になると、柳の風に、黒髪がひやひやと身に染む頃。

妖術

泉鏡花

麓からこうやって一里ばかりも来たかと思うと、風も清々しい薬の香がして、何となく身に染むから、心願があって近頃から読み覚えたのを、誦えながら歩行いているんだ。

薬草取

泉鏡花

こゝに於て善く染むるものは水を論じ、善く味はふものは水を品す。

水

幸田露伴

禁制の宗門神を、あるはまた、血に染む聖磔、

邪宗門

北原白秋

但し聞きたるは、この夏の事、筆にものして世の人の同情を請はんと思ひたちしは、今日土曜日の夜、秋雨紅葉を染むるの時なり。

鬼心非鬼心

北村透谷

諸聲の流行の小唄身にぞ染む船の汽笛の玻璃に鳴る時

疑ふらくは紅涙の雪を染むる事を。

「染む」のオンラインでの例文

では、昔はそこまで劇場メンバーと馴染むことはなく？内海：仲良くしたいけど、奢れんから行かれへん。

月刊芸人

むちゃくちゃいいんです！ただ、Diorは肌に馴染む発色で、これは肌に馴染まない発色。

あいこ

棹の違いは音色にも当然影響するもので、箏の音とよく馴染むのが中棹だ、という感じですね。

沖政一志

イエベの敵 "青み薄ピンクリップ“も馴染む馴染む。

Ayaka＠美容ライター/モデル

西洋の思想について書かれた本も読みますが、やっぱ自分には東洋思想が馴染む気がします。

t.oishi

大きくなりすぎたスマホのアンチテーゼとしてコンパクト化されており、背面が湾曲しているため非常に手に馴染むようにデザインされています。

SMARTCAMP DEXIGN

聞き覚えはないが、低くて耳に馴染む、「座って目を閉じたら確実に寝る」渋い声の解説に、そりゃ大ピカソ展に抜擢されるはずだわい、と妙に納得した。

マーニーの思い出

自分の唇に馴染むし、すんごい絶妙なカラーなんですよ。

miko

最初はウッディなムスクの香りが強く来るので固めな印象を持つけど、馴染むのが早い不思議な香水。

k@HyperContemporaryOTAKU

また、変わらずブランドでずっと使用してきた柔らかく着るたび馴染むリネン素材でのワンピースなども制作しました。

小野寺智美／自然素材の洋服ブランド〜つくり、お届けするまでの全てを大切に

染む の例文

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