あはれ、ここに染出す新暖簾、本家再興の大望を達して、子々孫々までも巻をかさねて
栄へよかしと祷るものは、
「黄櫨成列隴※間 南望平々是海湾 未至
栄城三五駅忽従林※得温山。
我らは風流使者にあらず、しかも天縁尽きずして、ここに名山を拝するの
栄を得、名山が天を讃する如くにして、人間は名山を讃す、また可ならずや。
○右布告ノ趣旨ハ、余輩天道ノ扶助ヲ固ク信ジテ、幸福ト
栄名ヲ此一挙ニ期シ、死ヲ以テ之ヲ守ルモノナリ。
だが、斯う云ふ人達にとっても、わが奥間百歳が巡査と云ふ
栄職に就いた事は奥間一家の名誉のみならず、△△屋敷全部落の光
栄でなければならなかった。
我等両人世々教に殉ずる事になったわけで、生前の
栄、死後の寵何の之に加えるものがあろう」と答え笑って縛に就いた。
凡そ一甲拆(草木の新芽を包める薄き皮の開くこと)一敷
栄(花のしげり咲くこと)、童子皆な来り報じて惟だ謹む。
たけも高からず、打見たるところも
栄無けれど、賤しきかたにはあらず。