お前の大切な水仙を二つとも鍬で半分に切ってしまったから、裏の草原へ
棄ててしまった。
そうして、この門の上へ持って来て、犬のように
棄てられてしまうばかりである。
さうして、この門の上へ持つて來て、犬のやうに
棄てられてしまふばかりである。
棄てられた小犬と、数匹の金魚と亀の子も飼つてゐた。
然れば、娘御の命か、泥烏須如来か、何れか一つ御
棄てなさるる分別肝要と存じ候。
是よりいたして雨の降る夜も風の夜も、首尾を合図にお若の計らい、通える数も積りつゝ、今は互に
棄てかねて、其の情漆膠の如くなり。
棄てゝ行くには忍びぬけれども、鎭守府の旦那樣が、呼吸のある内一目逢ひたい、私の心は察しておくれ、とかういふ間も心は急く、峠は前に控へて居るし、爺や!