J部落、T河、O山、B湾——必要上自分達だけで作っている地上
標識が、三分乃至五分おき位に、眼界に現れて眼界から消え去る。
それゆゑ、この本は、「新劇」への置土産であると同時に、次ぎの出発をここから起すといふ
標識ともなるであらう。
さういふなかで「正しく生きる」道を指し示す「文化的
標識」を見失つてゐるからである。
トタン屋根で屋上に「いろは」の赤ガラスに白字を抜いた
標識が掲げられてゐる。
洲崎の
標識塔も、震災前あたりはあれで矢張りアーチ形をしてゐた。
あちこちに××隊と書いた
標識の棒が立っているのだが、墨が雨に流されて、字が判別しかねた。