先夫人の死去と共に、いつとなく後妻のやうな位置に坐り、美人でもなければ才女でもないのですが、加茂家を切廻す
権勢は大したものです。
が、一言云って置く、不破小四郎は伴作殿の従兄で、関白殿下のご愛臣で美貌と
権勢と財宝とを、三つながら遺憾なく備えて居られる。
先夫人の死去と共に、いつとなく後妻のような位置に坐り、美人でもなければ才女でもないのですが、加茂家を切廻す
権勢は大したものです。
嗚呼恋愛よ、汝は斯くも
権勢ある者ながら、爾の哺養し、爾の切に需めらるゝ詩家の為に虐遇する所となる事多きは、如何に慨歎すべき事ならずや。
抑も当時武門の
権勢漸く内に衰へて、華美を競ひ遊惰を事とするに及びて、風教を依持す可き者とては僅に朱子学を宗とする儒教ありしのみ。
権勢摂※の家を凌ぎ、一門悉、青紫に列るの横暴を恣にせる平氏の中心的人物としての入道相国を見たり。