私が〈税所篤子孝養の図〉や〈母子〉など美人画にあまり類例の無いと言われる
母性愛を扱いましたのも、この母の愛が心に沁みていたからであります。
だが、お民の
母性的注意深さも、それには敗けて居ず、今日も京子の後からついて来た。
そこに
母性的の威容と逞ましい闘志とを潜ましている。
また一切の女性的特質を「
母性型」と「娼婦型」とに当てはめてみても「女らしさ」の本質を採り出す手がかりは与へられない。
私はマリネツトに云ふ——お前には、
母性の本能をすつかり満足させてくれる申し分のない子供が出来たんだよ。
海老子夫人は、紋附の黒の夏羽織、傘はささずに、扇子をつかつてゐる四十四五の近代
母性型、黙つてゐる時、上唇で鼻の孔を塞ぐ癖がある。
これこそ、真に日本の
母性の輝かしい姿なのであります。
日本の母の
母性愛は實に愛國精神の根源の一つだからである。
結婚生活の窮乏に堪え得られないなら、共稼ぎして、
母性愛と育児とをある程度まで犠牲にしても結婚すべきである。