自分乍ら
毒々しいと思ふほど、苦りきつた顔もしがちだ。
ところが悩むべきところにも悩みから目を掩ふた枯淡なる風格に接し、その描きだす枯淡なる性慾図にふれると、悩む者の蒼ざめた悲しさがないゆえ、一途に
毒々しい。
村の娘という娘がみんなパーマネントをかけて頬紅口紅、アイシャドウ、
毒々しいまでにメイキアップをして、中には着物を洋装に着代え靴まではきかえて出てくるのがある。
その
毒々しい赤さは、唯、不思議な気味のわるい赤さというより外に説明のみちがないのである。
」と祈る時、傘を半びらきにした、中にも
毒々しい魔形なのが、二の松へ這つて出る。