天守の五階から城趾へ飛下りて帰らう! 其の意
気込みで出懸けたんだ、実際だよ。
この船長は大東亜戦争の始つた日、上海沖でアメリカ商船を見つけ、無装備の商船ながら之を追跡、体当りの意
気込みで、とうとう之を拿捕したといふ武勇をもつた人である。
私などがしよつちゆうさうで、マアマア今日はどうあつてもオレにたのむ、などと凄い意
気込みで、そのくせツケがきて懐中を調べてみるとお金が足りない。
それだけ字に対する興味と意
気込みは、日に/\新なものがある。
そのうわさに釣られて、おれこそはという意
気込みで押し掛けて行くと、やっぱり途中できゃあと叫んで逃げて来る。
郷里では、いい物笑いの的ではあったろうけれども、私は今度こそはという意
気込みで、翌年の春までには、二つの長篇小説と、八つの短篇小説を書いた。
そして、菊枝を蹴起こしてやるというような意
気込みで、彼女の寝ている部屋に這入って行った。
近くのニースの町にあるパリの銀行の支店へ出かけ、その帰途クックへ寄ってイタリア行きは一等の寝室でも予約してやろうぐらいの意
気込みで出かけたのです。
若い時分には、二三万円の金をためる意
気込みで、喰い物も、ろくに食わずに働き通した。
然れども誤解すること勿れ、吾人は彼の無暗に宗教と文学を混同して、その具躰的の形式に箝めんとまでに意
気込みたる主義に左袒するものにあらず。