沁みた の例文

劈く・浸透・突く・貫通・突き刺さる・刺す・刺し通す 等の意味を持つ「沁みた」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。


基本形→沁みる

「沁みた」の書籍での例文

それは「どうも困ります」の陰った日で、桑畑を吹て来る湿った風は、宿の浴衣の上にフランネルを襲ねた私の肌に冷々と沁みる夕方であった。
山の深さも身に沁みる
木の葉山女魚の姿を見ると、しみじみと秋のさびしさが身に沁みる
彼女はあの賑やかな家や朋輩たちの顔を思い出すと、遠い他国へ流れて来た彼女自身の便りなさが、一層心に沁みるような気がした。
いや、それよりも、東京市中には殆ど高層建築というものがなく、地勢によっては、何処からでも富士も筑波も見通しで、分けても北の筑波おろしが身に沁みたのである。
裏四番町の屋敷を出たのは当日の七ツ(午前四時)を少し過ぎた頃で、尖った寒さは眼に沁みるようであった。
さうして甘酸ゆい燐光の息するたびに、あをあをと眼に沁みる螢籠に美しい仮寝の夢を時たまに閃めかしながら、水のまにまに夜をこめて流れ下るのを習慣とするのである。
今夜もひとり茶を飲んでゐると、しみじみと心に沁みるものはやはり同じ寂しさである。
やがて日が暮れ體中に酒の沁みるのを待つて、いよいよこれから談話を始めようとする前、腹こしらへにと言つて蕎麥を出されたが、私は半分ほど食べ殘した。
しゃっ、しゃっ、落葉の線条を截る男の子の杖の音が、彼の頭のしんの苦痛の塊に気持ちよく沁みた

「沁みた」のオンラインでの例文

なんかすごく、胸に沁みた
だからこそ清塚の「ありがとう」が沁みた……。
最初はあたたかく胃に沁みた白湯が、どんどん温度を下げていく。
「お産は一人ひとり、みんな違うね」そう声をかけてくれた助産師さんの言葉が沁みた
こちらも若い時はそんなこと考えたこともなかったが、近年、沁みる気がしてならない。
そのため、海水は目に沁みるのではなく、海水に沁み出しているのです。

「沁みた」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

滲みたにじみ出た劈きた突きた通りた突き刺さりた透りた染み込みた染みた刺した突き刺した刺し通した突き抜きた漏れた洩れた染み渡りた

「沁みた」の関連語句

突通る穿通打ち抜く貫通貫き通す突き通す打抜く貫くぶち抜く突き抜く突きぬく突きとおる貫入つき抜けるぶっ通す通貫切る剪裁伐るカット切り取る断ち切るカッティング裁断裁つ裁ち切る切断

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