こういう読書家の感想ならば、文学の品格を
浄化もでき、高めもするであろう。
西行桜や遊行柳の桜や柳の精である老人の面で、だから俗人とは違って
浄化されたものなんで、それを持って来て篏めたところに観山の頭のいいところがあった。
此籠める側の記憶が薄れて、
浄化する方面が強く出て、いむ・ゆむ・ゆまふ・ゆまはるなど言ふ語の意義は変つて行つた。
一般公衆の意志に力を与へ、感情を
浄化するやうな芸術家は、なるほど、あつたことはあつた。
そして江清しと云ふは、昼間見た時は濁つてゐたのに、今は月光のため
浄化されてゐるのであらう。
たとえば社会主義に、対立する真の敵は、もとより資本主義には相違ないが、これあるがために、闘争的意志は強められ、信念は、益々
浄化される。
真実なるがために、正義なるがために苛められて、争抗をつゞける者によってのみ、この社会は、
浄化されるのです。