山は
海抜三百五十二メートル、さして高いと云えぬながらも、群小諸山の間に嶄然頭角を現わしている。
最高峰は
海抜七千五百五十八尺、ただに北海道の十国島に冠たるのみならず、九州になく、四国になく、中国になく、近畿になく、奥羽になし。
海抜千百米、戸数十五戸の山腹の密林にある小部落で、鉱泉宿が一軒ある。
しかるに大宮口は、品川湾から東京の上町へでも、散歩するくらいの坂上りで、
海抜僅かに百二十五メートルに過ぎない。
赤沢博士の経営する空気工場は
海抜一千三百メートルの高原にある右足湖畔に建っていた。
木曾街道、奈良井の駅は、中央線起点、飯田町より一五八哩二、
海抜三二〇〇尺、と言い出すより、膝栗毛を思う方が手っ取り早く行旅の情を催させる。