淡々 の例文

淡々 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「淡々」の書籍での例文

私の見たのはそれだけだったが、死人の靴も時計も、こんなふうにして、この二人の若者は淡々とつまみあげて、投げだしたり、ポケットへ入れたりしたろうと思う。
春の円山、三人の桃割娘が赤毛氈に並んで所望される席画を淡々と描いてる風景など、昔を今になすよしもがなです。
まして侯爵の笑ひは淡々として水に落ちる雫のやうだ。
「気の毒なことじゃのう」博士の声は水のように淡々として落付いていた。
その橇の鈴の音が脚本を讀んだ時からわたくしの胸に沁み込んでゐたので、特に氣をつけてゐたが、舞臺の上ではその部分が平々淡々の中に終つてしまつた。
水に至っては、淡々として無味、何人も手を放すことの出来ない必要品であるごとくに、彼の通信は待ちこがれる水であったのである。
あたかもすでに形あるものの上をなぞらえるがごとく、極めて淡々と無造作に描きわけてゆく。
しかるに壮年の人よりこの涙を誘うもののうちにても、天外にそびゆる高峰の雪の淡々しく恋の夢路を俤に写したらんごときに若くものあらじ。

「淡々」のオンラインでの例文

この映画は、暗いトーンの映像で淡々と物語が進むのですが、映像と香りのリンクが感じられて、新感覚というか、不思議な気持ちになります。
それを毎日、毎日、淡々と続ける。
改めてLAの裏側を思い知らされる映像が淡々と続いていく。
日本の良い話は全く教科書には載せず淡々と歴史を勉強させていたら日本史はつまらないなどと言い出す人が増え世界史を選択するでしょう。
最後は自死を友人に告げてからの日々が淡々と綴られている。
たえず自分を律し、整えているような、淡々とした文章で、その禅寺のような雰囲気に惹かれたことをよく覚えています。
その作業を淡々と繰り返していた。
キツネに追われて、キツネをうまくまいて逃げるところや、ワシに襲われるところなど、当たり前と言えば当たり前の生活が淡々と描かれています。
あとは淡々と初診の手続きに移ったが、僕にはモヤモヤが残った。
体調が良くないので仕方ないと割り切って、何も考えなくて済むことを淡々としている。

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