三番目の娘は其名を露子と云う、三人の中でも一番美しく、日頃から極く
温順な少女なので、此時も決して争う様な事はせず、黙って腕環を眺めて居る。
私を乗せてくれた馬は、ひどく
温順な馬でして、馬上初めての私も、何の危なげもなく悠然と乗っていたわけです。
重役はこの山間に閉めこまれた、
温順な家畜を利用することを忘れなかった。
惡戲と
温順とを浮べたる名状し難き顏色にてこなたを見詰めたり。
よろづ
温順にして、君子の体を具へて小なるものともいひつべきさまなる、取り出でゝ賞むべきものにもあらぬやうなれど、なか/\に好まし。