溌剌 の例文

溌剌 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「溌剌」の書籍での例文

僕がまだ何とも答へない内に、氏の眼には忽ち前のやうな溌剌たる光が還つて来た。
夏ほど魚が魚らしく、清奇で、輝いて溌剌としてゐる時はない。
そこでは、常に、「溌剌たる才気」がもつとも「約ましい姿」を見せてゐる。
必要な時に、必要な場所に、必要な人物のみを現はし、その人物が必要なことのみを云ひ、行ふことによつて、如何に戯曲の生命が溌剌さを加へることであらう。
甚兵衛は朝からの戦いでかなり疲れていて、鎧の重さが、ひしひしと応えるのに、その男は軽装しているために、溌剌たる動作をなした。
しかも、この数行において、淋しい湖畔における夫婦者の静寂な生活が、如何にも溌剌として描き出されている。
まして釣は猶更のこと、その神秘な自然の深みへ没入して、初めて溌剌たる魚を引掛け得るのだ。
虻や蜂があんなにも溌剌と飛び廻っている外気のなかへも決して飛び立とうとはせず、なぜか病人である私を模ねている。
血は彼の血管中に溌剌たる生命をなして流れた。
溌剌たる鯉の如きも、冬、爼の上に載するに、ぢつとして動かずと聞く。

「溌剌」のオンラインでの例文

 たった今オイルをさし燃料を補給した僕のマシンは、溌剌とした振動音で一帯の乾いた空気を震わせていた。
くりくりのパーマをかけた小柄な祖母は、先程まで夕餉の支度をしていたのであろう、濡れた手をいつもの様に赤いエプロンで拭って、溌剌と打ち笑んだ。

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