これから私は私の犯そうとした大罪を
潔よく白状致します。
対馬守は端然として正座したまま、
潔よい最期を待つかのように、じいっと今一度闇になった書院の中の気配を窺った。
防ぎようがないと判ると
潔よく「もはやこれまで」と云って、駒を捨てるのが高段者のたしなみである。
六國を討平し海内を混一した始皇帝が、今更王號や帝號を襲ぐを
潔とせず、新に一層の美號を採用せんとするのは、必然の要求といはねばならぬ。
私かにおもふに、全篇晶
潔透明の趣なく、雅醇のむねに欠くるところありと雖も、こは恐らく泣菫氏が敢てなさざる末技なるべきか。