火口は、シャスタに一つ、シャスチナに一つ、その双峰を繋ぎ合わせるところの、プラットフォームにも、一つあるという話であるが、私はそれをよく知らない。
火口ではオペラグラスの賃貸料がもうかる始末で、後始末の方は全然手間賃もいらないのである。
御神火茶屋まで登っても、さてそれから沙漠を横断して内輪山の
火口壁まで行くのが大変だ。
少し近づいて見ると、その
火口壁の雪は、反対に白紙でも貼りつけたように目立って見える。
六合目——宝永の新
火口壁(いわゆる宝永山)まで来ると、さすがに高嶺の冬だと思われる冷たさが手足の爪先まで沁みて来る。
宗教上の圧迫も残虐で宗徒を温泉(雲仙嶽)の
火口へ投げ込んだりした。