高
き者は腹に在り、下
き者は辺に在り、中なる者は角に在り。
今若し武家の棟梁たる可
き者が現れたら、恨を含み、政道を猜むの士は招かざるに応ずるであろう。
吾輩はあえて議員諸氏に向かいてこの編を草するにあらず、世の良民にして選挙権を有し読書講究の暇な
き者のためいささか参考の資に供せんと欲するのみ。
その知恵袋をもってしましてもお始末がつかなくて、はるばるてまえごと
き者までをもお召しでござりましょうから、これはよほどの重大事に相違ございませぬ。
君のごとき境遇にある人の目から見て、僕のごと
き者の内面は観察も想像およぶはずのものであるまい。
個人が社会と戦い、青年が老人と戦い、進取と自由が保守と執着に組みつき、新らし
き者が旧
き者と鎬を削る。
さりながら應が影をも止めざる時だに、厭ふべき蛇喰を思ひ出さしめて、折角の愉快も打消され、掃愁の酒も醒むるは、各自が伴ひ行く幼
き者の唱歌なり。