)それ故、この皮肉を売物にしている男がドンナ手紙をくれたかと思って、急いで開封して見ると存外改たまった妙に取済ました文句で一向
無味らなかった。
私は現実というものがそんな平凡
無味なものと信じないと共に、また如何に作の形式ばかりが変ったからとてそれが直ちに現実を超越したものだとも考えない。
水に至っては、淡々として
無味、何人も手を放すことの出来ない必要品であるごとくに、彼の通信は待ちこがれる水であったのである。
これが実に
無味の味で、味覚の器官を最高度にまで働かせねば止まないのである。
話相手になる友達は一人もなし毎日毎日単調
無味な生活に苦しんで居た。