さて、弥次郎と暫らく起臥を共にして指導してみると、彼の天性怜悧であり、信義に厚く、信仰は又
熾烈である。
愈々学者になつてみて、天下の政治家になりたいといふ
熾烈な望みは、ナポレオンの征服慾と同じ広さで、みる/\天地にひろがつた。
思え、
熾烈無比の太陽は、何ものをも焼きつくさんとしているではないか。
だが、この鮮麗な大河の風色と
熾烈な日光の中では決して不調和ではない。
ボルテーアとスウ※フトの偉大なるは、その諷刺の偉大なるに非ずして、其情熱の
熾烈なるものあればなり。
イデアリストの青年にあっては、学への愛も恋への熱もともに
熾烈でなくてはならぬ。