処はジル湖の大部を占める、榛の林に掩はれた、平な島の岸である、其傍には顔の赭い十七歳の少年が、蠅を追つて静な水の面をかすめる
燕の群を見守りながら坐つてゐる。
いそいそと
燕もまへりあたゝかく郵便馬車をぬらす春雨
それから支那人が書いた本では、大清一統志、
燕都遊覧志、長安客話、帝京——
ましてその河下にある部落には、もう
燕も帰って来れば、女たちが瓶を頭に載せて、水を汲みに行く噴き井の椿も、とうに点々と白い花を濡れ石の上に落していた。
どうやらこの家の棟ばかりは、
燕さえも巣を食わないらしい。
燕枝も高座でたびたび話し、芝居にも仕組まれました。
此を仮り来りて以て建文の位を遜れるに涙を堕し、
燕棣の国を奪えるに歯を切り、慷慨悲憤して以て回天の業を為さんとするの女英雄となす。
燕のいなくなった街道の家の軒には藁で編んだ唐がらしが下っていた。
即ち西暦前二百三十年に韓を滅ぼしたを手初に、趙・魏・楚・
燕といふ順序に列國を併せ、西暦前二百二十一年に、最後の齊を滅ぼして天下を統一した。