片隅 の例文

片隅 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「片隅」の書籍での例文

二十五年前には今の日比谷の公園の片隅に、昔の大名の長屋の海鼠壁や二の字窓が未だ残っていた。
そう受取るようになった店々のものは、掃除をしたあとで立つ少年を台所の片隅に導いて食事をさせた。
(家内はもともと消極的な女で実につつましい片隅の家庭生活の幸福だけを私に望んでいたので、所謂私の世間的な出世や華々しい成功などは寧ろ嫌っているのでありました。
あるいは観世とか金剛とかいうような能役者ではないかと、店の主人の孫十郎は鑑定していると、男は果たして店の片隅にかけてある生成の古い仮面に眼をつけた。
だが、この広い公園の青芝に一万の人間はただの片隅だ。
黒板の片隅には、縮尺五千分の一の「本郡全図」が掛けられていた。
袋棚と障子との片隅に手炉を囲みて、蜜柑を剥きつつ語ふ男の一個は、彼の横顔を恍惚と遙に見入りたりしが、遂に思堪へざらんやうに呻き出せり。
片隅へ身を寄せて、上り框のところへ手をつき乍ら、何か低い声で物を言出した時は、自分は直にその男の用事を看て取った。
唇が娘時代のように捲れ気味に、片隅へ寄ると其処に微笑が泛ぶ。
甲板の片隅に寂寞として、死灰の如く趺坐せり。

「片隅」のオンラインでの例文

寝室の片隅でオヤジは仕事、娘とワンコはふとんでお眠り。
デスクの片隅に置けるモノもあります。
会場の片隅に、DMが並んでいました。
ルンバができなかった片隅は、アナログ的に掃除機で吸い取る。
突然ですが、台所の片隅に自分で作った「我が家のタレ」があったとします。
「映画が作られたのは日本だし、その片隅のなんてことない話なのですけど、隣にいた大事な存在ともう会えない、っていうことに対する思いは世界共通なのかなと。
 話は変わるが、嵐の良さって結局何だろう、と見ながら頭の片隅で考えていた。
頭の片隅に置いて頂けたら幸いです。
パレードのサンタに向かって、懸命にお願いごとをする娘の姿を見ながら満足感に浸っていたのですが、なぜか心の片隅がズキッと痛みました。
けれど少しずつ成長するにしたがって、庭の片隅に名前もなにも掘られていないお墓があるのは不自然なことだと気が付いた。

「片隅」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

隅っこ一角ニッチ壁龕コーナー一隅

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