青い野はらに放
牧の群を真夏の季節になつてほかの
牧にうつす時うたふ、昔から残されたカトリックの古いさんび歌がある。
指を屈すれば、先ず、上高地の嘉門次、黒部の品右衛門、
牧の喜作、中房の類蔵、大町の又吉、等、総ては今は故人となってしまった。
人の子己の栄光をもて諸の聖使を率い来る時、彼れ其栄光の位に坐し、万国の民をその前に集め、羊を
牧う者の綿羊と山羊とを別つが如く彼等を別ち云々、
そこで民を
牧ふ者は古から意をかゝる事にも用ゐたのである。
お
牧の心配そうな様子に、同じ思いの源兵衛も、町の彼方へ眼をやった。
そして、自から耕
牧して、彼等と共に、苦楽を分った。
常念、蝶ガ岳が雪を浴びた下に、平たくこんもり茂った浅川山を背後に、
牧の愛らしい村が点々と見える。