しかも、彼は、今日がはじめての訪問ではないらしく、わき眼もふらず、真直ぐに、二木検事の調室に歩いて行って、
特長のあるドアの叩き方をした。
或は又個性及び個人の
特長を没却するといふことでもない。
殊にこの
特長の発達している私には食後の大儀なこと、客人の前の長時間などは、つくづくこの女子にのみ課せられた窮屈な風習に懲りて居ます。
従って彼女等をしてその
特長の新感覚に広く磨きをかけさせたく思う。
軍歌は、幅の広いバスで、しかもところどころひどくかすれるのです、それは気のふれたひとの声の
特長だとあとで聞きましたが、まことに悲痛に聞えました。
しかるときは赤ペンキは忽ち自動車をベタベタに染め、運転手が驚きて拭わんとすれども中々おちぬところに新種ペンキの
特長あり。
「滑らず、破れず、外れず」この三大
特長を備へた炊事手袋といふものは、今のところ外にないんだぜ。
その外にも
特長があったが、ここではいちいち述べないことにする。
フランス製品は、あるか無しかの、おぼろげなさを
特長としてゐる。
時代から言いましても、桃山には桃山の
特長があり、元禄には元禄の美しさがあると思います。