流石に謡の半
玄人で、人品骨格、堂々たるものである。
玄人、素人を問はない、一つの演劇的な夢が実現される一つの道が開かれたことに非常に重大な意味がある。
——素人、
玄人のけじめは、むしろ問題ではないのだが、——役者の場合は、素人でたま/\ある面白味があつたりなどしても、それは非常にはかないものである。
たゞ、
玄人と指す場合、最初の一回は、
玄人は自然に指してゐるのである。
今日、素人演劇と称せられるものの多くは、いはゆる「
玄人の真似事」であり、演劇の真の精神から遠ざかつた道楽に類するものといふ相場がきまつてしまつた。
「素人ばなれがしてゐる」とか、「
玄人はだしだ」とかいふのは、必ずしも正しい意味での値打にはならないのである。
さらに、「芝居の
玄人」が芝居の話をしてゐるのを聞くほど私には縁遠い感じがすることはないくらゐである。
新劇団の簇出は、勢ひ在来の劇団、即ち、新劇を演ずる
玄人団体の存在を思ひ起させる。
「新作上演妨害同盟」といふやうなものも——これは、一つ早速やつたらどうです——勿論これは
玄人俳優に限ること。
一つは或
玄人上りの細君の必ず客の前へ抱いて来る赤児。