今しも、二人づれの兄妹らしい日本人の少年少女が、入口の受付で、仁
王さまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。
ただ彼の知っているのはこの舎衛国の波斯匿
王さえ如来の前には臣下のように礼拝すると言うことだけである。
「それは何でも猿の気に入りそうなことを言って、竜
王さまの御殿のりっぱで、うまいもののたくさんある話をして、猿が来たがるような話をするのさ。
するとある日天羅国の班足王という
王さまが狩りの帰りにわたしを見つけて、御殿に連れ帰ってお后になさいました。
事の起こりましたのは山王権現、俗に山
王さんといわれているあのお祭りのさいちゅうでした。
それは西洋暦の千七百十九年という年で、時のイギリスの
王さまはジョウジ一世ともうされるおかたでした。
あるとき女
王さまが、王女さまをつれてこの国をご旅行になりました。
ところで、この御殿のあるじの
王さまは、もうなが年のやもめぐらしで、そのかわり、年とったおかあさまが、いっさい、うちのことを引きうけておいでになりました。
そこで、女
王さまは、ひとりのかりうどをじぶんのところにおよびになって、こういいつけられました。
王さまは、うずたかい金の山をみて、にこにこしながら、でも、まだまだそれだけではまんぞくできなくなりました。