千葉の町を離れて
田圃の中の道を十町ばかり行くと、松林が道の両側にあって、その松林を過ぎると、姉の家を初め、二、三軒の家が並んで居ました。
夕暮になって男達が
田圃から帰って来ると、その妻や娘達が、捕って来た蛙や鮒を売りに市場へ行く。
それでも元八は執拗く絡み付いて行くうちに、やがて
田圃路を通りぬけて、二人はやや広い往来へ出た。
その頃の吉原は今と違って、周囲に
田圃や草原が多いので、そんな大きな蛇が何処からか這い込んで来たとみえます。
帰りはやはり七ツ過ぎになって、入谷の
田圃はもう真っ白に埋められていた。
迎えにきてくれた寺島寅吉老人と春にしては暖かすぎる
田圃道を牧に向かった。
そして彼等の楽しい日課のひとつとして、晴れた日の午後には子供の手をひいて、小犬をつれて、そこらの
田圃の溝に餌をとりに行くことになつてゐた。