尤も前にも云つたやうに、「負郭の
田三百畝、半は黍を種う」と云ふので、飲の為に家産が累はされるやうな惧は、万々ない。
「稲が枯れそうだから
田を見に行っていらっしゃるのだよ」
私の父が千枝
田へ行つた時、坐るか座らない中に『お前は冷かしに来たんだナ、帰れ/\ツ。
旱のためうんかがたくさん
田に湧いたのを除虫燈で殺している。
猫は頻りにないて、道と
田との間の溝に後足を踏み込みそうになった。
堀形をした細長い
田に、打ち渡した丸木橋を、車夫が子どもひとりずつ抱きかかえて渡してくれる。
僕は徳二郎の後について
田甫に出で、稻の香高き畔路を走つて川の堤に出た。
田か畑か判らぬところ五六丁を過ぎ、薄暗い町を三十分程走って、車屋は車を緩めた。
この籠手
田さんからも、大層優待されまして、凡てこんな会へは第一に招待されました。