われわれの明日の生活は、政治の変貌と密接に結びつくのみならず、芸術文化の部門に於ける
由々しい動揺をも覚悟しなければならないのである。
我々が子孫に残す文化的遺産が非常時以外に通用しないやうなもの、国民生活を低く貧しくするやうなものであつては
由々しいことであります。
演出者の名前から推しても、あるレベルに達したものに相違ないといへるのだが、しかし僕は、この新作家の出現を、なにかしら、
由々しいことのやうに感じた。
それはわれわれ地球人類にとって、実に
由々しき問題なのである。
が、その數多い御逸事の中でも、今では御家の重寳になつて居ります地獄變の屏風の
由來程、恐ろしい話はございますまい。
「ろおれんぞ」は剛力に打たれたに
由つて、思はずそこへ倒れたが、やがて起きあがると、涙ぐんだ眼で、空を仰ぎながら、「御主も許させ給へ。
猶、此儀は、弥左衛門殿直に見受けられ候趣にて、村方嘉右衛門殿、藤吾殿、治兵衛殿等も、其場に居合されし
由に候へば、千万実事たるに紛れ無かる可く候。
現今日本では、歐文で通信や著作や、その他各種の文を書く場合に、その署名に歐米風にローマ字で名を先に姓を後に書くことにしてゐるが、これは
由々しい誤謬である。