畢竟するに、言葉の純粋さといふものは、全く一に、言葉を使躯する精神の高低に
由るものであらう。
故に宜しく意を用ゐる深くして而して慮を存する精に、以て其の勝負の
由るところを求めば、則ち其の未だ至らざる所に至らん。
これ私の性の獰猛なるに
由る乎、癡愚なるに
由る乎、自分には解らぬが、併し今の私に人間の生死、殊に死刑に就ては、粗ぼ左の如き考えを有って居る。
而してその隆盛に至りし所以のものは、有名の学士羅希に出て、之れが改良を謀るに
由る。
その之を嫌ひなるは主として小生の性格に
由る、趣味による、文藝に對する態度と覺悟と主義とによる。
一五 常備の兵數も、亦會計の制限に
由る、決して無限の虚勢を張る可からず。
日本國中、最も麥の收穫の多きは埼玉縣なるが、この臺地、水田となすに由なければ、自然に多く麥を植ゑるに
由るなるべし。