「御師匠様、私があなたにおたづね
申したいやうに思召して下さいますな。
中にはあれは画筆を舐めるので紅がつくのだなどゝ
申した人も居りましたが、どう云ふものでございませうか。
使 (迷惑そうに)わたしはお助け
申したいのですが、……
ではちょうど夜長を幸い、わたしがはるばる鬼界が島へ、俊寛様を御尋ね
申した、その時の事を御話しましょう。
折から荒れ狂うた浪を踏んで、いず方へか姿を隠し
申した。
「御経を承わり
申した嬉しさに、せめて一語なりとも御礼申そうとて、罷り出たのでござる。
私は、それより二三の権威ある実例によって、出来るだけ手短に、この神秘の事実の性質を御説明
申したいと思います。
中にはあれは畫筆を舐めるので紅がつくのだと
申した人も居りましたが、どう云ふものでございませうか。
其処に又無尽燈がともつてゐる、……と
申したばかりでは多分おわかりになりますまい。
しかも腹の子の父親は、「さんた・るちや」の「ろおれんぞ」ぢやと、正しう父の前で
申したげでござる。