その時もうそろそろ
白みかかってきた大空の上を、ほととぎすが二声三声鳴いて通って行きました。
ご上人様を上等のお駕籠にのせ、私たち三人がご警護して、竹原様のお家を出ました時、東の空は
白みはじめ、涼しいよりも少し肌寒い風が、かなり強く吹いておりました。
寢入りたる女の身をば今一度 思へば夏の夜は
白みけり
うつすらと向うから
白みかけて來る空のなかに細い雨脚がみだれてゐる。
東方臥龍山の巓少しく
白みて、旭日一帶の紅を潮せり。
老拱等が面白そうに歌を唱い終ると、まもなく東が
白み初め、そうしてまたしばらくたつと白かね色の曙の光が窓の隙間から射し込んだ。