お綱は小学校に通ふ頃から春に
目覚めて数名の若者を手玉にとつたと言はれるほどの娘。
一ヶ月睡って
目覚めた時、一晩睡ったとしか思わない。
そのうちに土や石の下から出てくることに変りはなくとも、古代美術に凝りだしたのはようやく本性に
目覚めたと云えよう。
「いいえ、お馴れなさらないと、偶とお
目覚めの時、不可いもんですよ。
大体われわれは小学校を出る時分、昔の高等小学校を了へるくらゐの年輩になりますと、所謂人間の理想といふやうなものに
目覚めて行く。
日本の新劇は、今やうやく、その一部に於て、所謂本質的傾向に
目覚めた運動の頼母しき曙光を認め得るに至つた。
然しながら、文部大臣が青年教育に
目覚め、民族文化の正しい指導者たる実を挙げる為めには、もう一歩踏み出さなければならない。
目覚めて窓の戸、おしあけ庭の面見やれば、色つきそめし叢、咲乱れし千草不残にも野分にふき乱され「つらぬき留めぬ玉ぞちりける」。