騙した
相棒の一人だから、はじめは待鳥君を怖がつてゐたが、三味線の音をきいて、おや粋な人ですねなど言ふやうになり、やがて僕の帰りには立寄るやうになつた。
相棒と呼んで悪ければ、親友と言ひ直しても差支へはない。
彼女は亭主の漫才屋さんと喧嘩別れして、目下
相棒がなくて、楽屋へ油を売りに来ていたのだ。
相棒の福田画伯だけセッセとスケッチしているから、私も商売。
仲間と二人で、さる親方の店に使はれてゐるうちに、
相棒の男は、彼に無断で店を飛び出し、親方は、その罰として彼の給料を上げようとしなかつた。
己れだって粗忽な真似はし無えで、兄弟とか
相棒とか云って、皮のひんむける位えにゃ手でも握って、祝福の一つ二つはやってやる所だったんだ。