雄太郎君は軽い
眩暈を覚えて思わず側のポストへよろけかかった。
机から急に立上つた身体の動揺から私は軽微の
眩暈がしたのと、久し振りにあたる明るい陽の光の刺戟に、苦しいより却て揺蕩とした恍惚に陥つたらしい。
それでも、病を押して、陸地測量部で開かれる聯合国々境劃定委員準備会議に出席したにはしたが、タクシイの中で
眩暈がしてしやうがない。
太陽のなかへ落下する愉快な
眩暈に、私は酔うことを好んだ。
圭一郎は蒲團から匍ひ出たが、足がふら/\して
眩暈を感じ昏倒しさうだつた。
かれは
眩暈のするような高いところに立っていて、深い谷底を見下ろすような心地を感じた。