女阪峠を上る時も片鱗はいく度も見たが、全形を
眺むることは出来なかった。
〔To:lz〕 からもつと水上に Lenggries といふ一小邑があり、
眺のいい城がある。
やうやく気を沈めて其人の態をつく/″\打ち
眺むれば、まがふ方なき狂女なり。
余が此の北奥の洞庭西湖に軽鞋を踏入れし時は、風すさび樹鳴り物凄き心地せられて、仲々に外面に出でゝ島の夜景を
眺むべき様もなかりき。
海の上に漁船が澤山出てゐる時のやうな感じがする
眺でした。
向島の櫻雲を、ちらと汽車の窓より、緑樹のひま/\に
眺め、北千住を過ぎては、東北郊に特有なる菜の花を
眺む。
江戸川の櫻花、目白臺の暮靄、牛込、麹町の瓦鱗樹木、眼界甚だひろく、殊にこゝより
眺むる富士山は、東京にては最も高く見ゆ。