欠けてゐるどころか人並以上に
眼光が鋭く性格把握の能力が勝れてゐるのは「バイロン論」を読めば分る。
既に斯くの如しとせば、予等独自の
眼光を以て万象を観んとする芸術の士の、梅花に好意を感ぜざるは必しも怪しむを要せざるべし。
隊長格は庄内の清河八郎で、丈のすらりとした面長の好男子、
眼光鋭く人を射る男だつたと云ふ。
それでいて
眼光や声音から想像すると、まだ五十になったかならないか位らしい。
顔の寸法も、もっと長く、鼻はきりりとひきしまり、口もたいへんに大きくて、そして
眼光なんか、実にもう生々としているのだ。
この使が帰国しての報告の中に、秀吉の容貌矮陋面色※黒、
眼光人を射るとある。
彼は髯から手を放すと、やや反り身になって、鼻の高い、
眼光の鋭い顔を時々ちらりと眺めながら、勢いよく手真似をして、しゃべり出した。
私などは近頃、ついうっかりと美人の鼻の穴の黒き汚れや皺の数とその方向に見惚れたり、その皺によって運勢までも観破しかねまじき
眼光の輝きをわれながら感じて来た。
雫の垂れた洋傘をひっさげて、部屋の扉を押して入ったとたんに、応接椅子の上に、腰を下ろしていた見慣れぬ仁が、ただならぬ
眼光で、余の方をふりかえった。
が、僕の
眼光ではどうも判然とは鑑定出来ない、唯まつ赤な贋せものだけはおのづから正体を現はしてくれる。