ところが結婚の日の朝、思い設けぬ月のものが、突然まいりましたのには、さすがに戦慄を
禁ずることが出来ませんでした。
僕が何にも知らないで眠っているとき、僕の枕許に近づいてこのあやしい手紙をおいて行く怪人——その怪人の姿を想像して僕は戦慄を
禁ずることができなかった。
しかし、藩主忠利侯は在府中である上に、みだりに援兵を送ることは、武家法度の固く
禁ずるところであった。
少なくも、その書中から、滋養を摂るのに、それも稀にしかない本でゞもないかぎり、手垢がついていては、不快を
禁ずることができないのであります。
書して茲に至り吾人は実に悵然として転た大息を
禁ずる能はざる者に候。