今日は特別に、この飛び切りの、とっときの、
秘蔵の」
病気で起居不自由になって以来、
秘蔵品の陳列室へ寝台を運ばせた。
そのうちに、張の家で客をまねくことがあって、座敷には
秘蔵の掛物をかけた。
行長は翠金の帳の外に
秘蔵の宝剣をかけたなり、前後も知らずに眠っていた。
それは鬼の図で、屋敷では殆ど一種の宝物として
秘蔵していたのであるが、この度よんどころない事情があって、それを金五百両に売り払いたいというのであった。
私も、
秘蔵の袖の長い衣服を着せられ、半幅の白木綿を兵児帯にして、皆と一緒に行つたが、黒い洋服を着た高島先生は、常よりも一層立派に見えた。
居常唯だ書籍に埋もれ、味なき哲理に身を呑まれて、徒らに遠路に喘ぐものをして、忽焉、造化の
秘蔵の巻に向ひ不可思議の妙理を豁破せしむるもの、夏の休息あればなり。
人を市に遣りて老畸人に我が来遊を告げしめ、われに許して彼が
秘蔵の文庫に入りて、其終生の秘書なる義太夫本を雑抽せしめたり。
だれでも知つているとおり、源太は頼朝が
秘蔵の名馬生食を懇望したがていよく断られた。