千七百八十九年の抑々の初めから革命終って拿破烈翁に統一せられた果が、
竟にウワータールーの敗北(千八百十五年)に到るまでを数えても二十六年である。
それで尊貴族は、
竟に表面に現れないで、他氏が力を振ふやうになつた。
水無ければ、絢爛の美、錦繍の文、
竟に成らざるなり。
美妙氏は
竟に彼の制度と調和する事を得んと思はるゝにや、或は一時止むことなければとにや。
声音は人耳も怡ましむる者にして其の種は千差万別なるも
竟に亦抑揚下緩急疾徐の相調和するに外ならず。
江山の姿、とこしなへに變ることなくして、人生の遭逢、
竟に期すべからず。